art navigation vol.24


「花に始まり花に終わる」という言葉があります。

確か写真家の言葉だったでしょうか。


「花」は、芸術家はもちろんのこと私達人間を魅了し続けてきました。


その美しさ

その生命力

その不思議


考えてみると、地球上に生命が生まれ、私達の祖先が鼠のような頃
花は着実に勢力を広め、
恐竜の絶滅に関わったという説もあるくらいだから、
生命の大先輩ですね。


花は植物が子孫繁栄の戦略で生み出した
宣伝告知のような存在でした。


しかし、それにしても、美しい。

神さまがつくったとしか思えないほどです。


ずいぶん前に
花をズームアップで撮影した写真集を見た時のショックは
今でも忘れられません。


花はミクロとマクロ、どちらも同じ美の宇宙を持っています。


全体的に大きく見ても、
部分をどんなに細かく見ても、
同じ美しさが在るのです。



「アート選び」のご相談の中で、
モチーフ、色合い、イメージ他、
お好みが何にもご自身でお分かりにならない場合があります。


そんな時には
「花」をモチーフにした作品をご紹介することが多いです。


「花」は現代人の何かを確かに癒してくれるし、
『Simple is best』のような大切なことを知らせてくれたりもします。

そして美しくて愛らしい。


自分自身の好みを探る第一歩としては最適でしょう。



現代アートでは、ただキレイに描くだけじゃない、
作家のオリジナルな感性が発揮されますので、
一見「花」の絵に見えない作品も多いですから、
『へぇ、これも花？』なんて、選ぶのもワクワクして楽しいはずです。



ちなみに今回の作品は「苔」です。

今回のお話の作品一例
(作家名)野村嘉代