画伯の仕事を観る
2010年09月07日 (火) | 編集
貴重な展覧会のお知らせです。

現代アートファンの方も、ぜひご高覧頂きたい展覧会です。



人が何らかの表現を生み出してから、長い時間が過ぎました。

それは、一本の長い河のようでもあり、
それぞれが別の時空で存在するのではなく
時間軸の上で繋がっています。


近代、日本でも「洋画」「日本画」など様々な名称が出来て以来
区別されるようになり、
何か別の世界のように思われているかもしれませんが、
現代アートも含めて同じ河に流れています。

その河は、時代に応じて広がりや深みを増しながら、
今も流れ続けているのです。



さて今回ご紹介するのは、
「金閣寺客殿障壁画完成記念 岩澤重夫展」です。

昨年急逝された作家の遺作となりました。


昭和2年生まれ、現・京都市立芸術大学在学中に日展初入選。
堂本印象に師事。


やはり日本古来の自然の風景は、気を放つ素晴しい作品ですが、
抽象絵画やデザイン性に富んだ作品も見逃せません。

しかし、今回はなんといっても金閣寺の作品です。

5年を費やした、金閣寺客殿1階3部屋に描かれた
襖絵などの障壁画61面が初めて一挙公開されます。

特に、「抽象の桜」「プラチナと薄墨の山水」は必見です。


まさに「画伯」の仕事を全うされた、
没後初となる大回顧展をご案内いたします。



「金閣寺客殿障壁画完成記念 岩澤重夫展」
9月8日(水)ー20日(月・祝)
京都高島屋グランドホール(7階)
10時~8時(最終日は5時)
入場料・一般800円

Comment
この記事へのコメント
ワオ!
見に行ってくれたのですね!
ありがとうございました。

実は私はまだなのです(泣)

早く見たいです。


何かに気付いて涙が出たなんてすごいなぁ。
何に気付いたんでしょう…。


コメント、ありがとうございました。
2010/09/10(金) | URL | サラ #-[編集]
見てきました
こんにちは~。
ご案内いただいた岩澤重夫展に行ってきました。

抽象画や、この島国の風景の美しさを見事に表現されている作品をゆっくり見て行くうち、その感動が「お腹一杯」な気持ちに変化した目線の先に、金閣寺の障壁画の空間があり、中に入ると気持ちが切り替わりました^-^

「抽象の桜」の前に立った時、ハッとあることに気づき(勝手な思いですけど)、涙が止まりませんでした。
ご案内くださって、ありがとうございました。
2010/09/10(金) | URL | Yumi #-[編集]
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