装飾する遺伝子
2010年08月24日 (火) | 編集
art navigation vol.5


人間は装飾する(飾る)生物です。
まるで遺伝子に組み込まれているかのように…。


はるか昔の古代人は、
天災や外敵から家族や部族の身を守る為に魔除けや呪術の印として、
自分の身体を入れ墨やアクセサリーで飾り、
住居や生活のあらゆる所を飾っていました。
今でも先住民の人達はそれを継承していますね。


階級の上下が出来てからも権力や財力の象徴として、
建築物を始めとして、衣服、生活用品に至るまで飾られました。


庶民だって負けてはいません。
規模はどんなに小さくても、生活の中には必ず装飾がありました。


そして、江戸時代には粋なデザイン(飾り)が爆発しました。

「飾り」は祈りや願いから、
生活を楽しんだり、個性を競うモノになりました。

「いやぁ!おまえさん、粋だねぇ!」
とかなんとか言われたい、個人的な主張になってきたのです。


デザインの主流は自然界の動植物でした。

喜怒哀楽の生活の中で、
『潤い』や『豊かさ』や『安らぎ』を感じさせてくれるのは、
そんな自然界の生き物だったのでしょう。


植物や動物は、「飾り」に姿を変えて
ずっと私達の『癒し』の対象となってくれていたのですね。



都会の、水平と垂直の建築物の中で生きる現代人の私達にとって
自然界の動植物が、
時代に合う洗練されたアート作品やデザインで飾ってあることは、
とても大切な「装飾」なんだと思います。




今回のお話の作品一例
(作家名)浅香弘能
(素材)大理石

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