クリストの矢
2010年08月12日 (木) | 編集
問題です!

これは何でしょう?





答は
クリスト&ジャンヌ=クロード『アンブレラ』プロジェクトの
傘のハギレです。


『アンブレラ』は、1991年10月に茨城県に青色1340本、
カリフォルニアに黄色1760本の傘を立てるプロジェクトでした。

茨城県では、設置予定の土地所有者は457名。クリスト達は67回説明と話し合いに訪れました。


クリスト&ジャンヌ=クロード(Christo&Jeanne-Claude)夫妻は、いわゆる「梱包する作品」で知られています。
代表的な梱包したモノは、2Kmに渡る「梱包された海岸」(1969年Australia)、「梱包されたポン・ヌフ」(1985年Paris)、「梱包されたライヒスター《旧ドイツ帝国議会議事堂》」(1995年Berlin)などがあります。

想像して頂ければ分かると思いますが、様々な政府の中の省や高官、そこに暮らす住民などの許可を得るには、気が遠くなるような攻防があったことでしょう。
それぞれ数年から数十年かかっています。

交渉を含めたプロジェクト全体を作品とする考え方のアーティストです。



それにしても、人工的な色の布で梱包されたモノの何と素敵なことか!

しかももちろん期間限定なので、
夢まぼろしの如く消えてしまうのです。



その昔、現代アートの世界を知り始めた頃、
初めて彼らの作品画像を見た瞬間、その壮大さ、そのユーモア、
その姿勢に魅了され、ハートに矢が刺さったのでした。

ご存知のない方は、ぜひ検索して作品画像をご覧になってみて下さい。

矢が飛んでくるかもしれません!
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