さぁ、一度眼を閉じて。
2011年06月02日 (木) | 編集
art navigation vol.94



「抽象画は苦手だ」という声をよく聞きます。

理由は「だって分からん!」とのお言葉(笑)


皆さんもそうでしょうか?



「だって分からん」は、正解です。


何を表現しているかは、
本当の意味で、描いた作家のみが知っています。

本人さえ分かっていない場合だってあります(笑)




心象風景なのか、
沸き上がる感情なのか、
幾何学的感覚なのか……

ってな小難しい疑問を無意識の宇宙に投げ掛けるより、
感じることに集中した方が楽しいでしょう。



理解しようとするより、感じること。


知識や情報は必要ありません。



ただ作品を前にして、
自分の内に何が起こるかを静かに感じればいいのです。



気分がほぐれたり、甘い記憶が戻ってきたり、
懐かしく思えたりするかもしれません。


もしもそれが、負の感覚でもご心配には及びません。


何故か不安になったり、
気持ちがザワザワしたり、
痛みの絵に見えたりしても大丈夫。

その作品がそう感じさせるチカラを持った作品なんです。

心地よく美しい作品だけではないのが、
現代アートの要素の一つです。




先にサーッと撫でるように全体を鑑賞して、
一旦眼を閉じ、鼻で深呼吸…。

その後、ゆっくりじっくり見ていくのがいいと思います。



さぁ、あなたの中で、どんな波が立つでしょう。

どんな風が吹くでしょう…。




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今回のお話の作品
(作家名)林嘉一
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