中国傘とイギリス時計の美しき部分
2011年05月08日 (日) | 編集
今日も『古きアバンギャルド』をお贈り致します。



今回は、二つの「部分」。


古きモノは、時間の経過で一部だけが残っている場合が多い。

それでも十二分に価値が有り、美しく、全体の完成度を想像させる。


東洋と西洋の対照的な「部分」をご紹介します。








花の飾りになっているが、画像のように横から見ると
凛とした、古(いにしえ)の中国びとが佇んでいるかに見える。

貴人と共にある誇りさえ感じられる。



青銅鍍金蓋弓帽
中国漢時代
全長3.2cm


蓋弓帽(がいきゅうぼう)とは、
馬車に傘が取り付けてあり
傘の骨の先端に取り付ける四弁花の飾り金具。


なかほどに傘布を張るための鉤手がついている。
貴顕(高貴)のシンボルとされた。











装飾にかけた祈りと職人芸が、
時を識りたいという
日時計から始まる何千年もの人間の追求の歴史が垣間見れる。

時を刻むことは、美学まで昇華していたようだ。



懐中時計テンプ受け部品金具
イギリス製
1800年頃
全長3.8cm


守り神が彫ってあり
時計の中に悪いものが入らないようにしてある。

中心にローズカットのダイヤの飾り石が付いている。
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