ブランコのあの日
2010年12月09日 (木) | 編集
art navigation vol.69



昨日「記憶の中の空」のお話をしましたが、
今日も「記憶」をもう少し。



まずは作品画像をご覧ください。

ピントはぼやけていますが、子供達がブランコに乗っています。


色彩は別として、見たことのある風景だと思いませんか?


ねっ!?


では、いつの日だったかと聞かれると…

ハッキリ思い出せない。


昨日の空の記憶と似ています。



空は今も視覚体験を重ねていますが、
ブランコの方は最近見ないですね。

その分、懐かしさはひとしお。



郷愁気分に浸る間もなく、強烈な色彩が邪魔します(笑)


でも、そこがこの作品の素敵なポイント。


ポップで鮮やかな色の光が、プリズムを覗いたかのように、
懐かしい風景を覆っています。


普通セピア色で表現される郷愁は、
キラキラとした楽しい色が溶け込みました。

それにより、楽しい気分が伝わり、
ブランコに乗る子供になった感覚になれるのです。


色彩達も、風景と合わせてピントをぼかしてあり、
目に刺さらず、気分を壊しません。



ギィギィと鳴るブランコ。

キャーキャー騒ぐ昔の自分たち。

眩しい陽のシャワー。




あぁ、あの日から本当に遠くに来てしまいましたね……。




img483_convert_20101206185218.jpg

今回のお話の作品
(作家名)春裕実子
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