2010年10月22日 (金) | 編集
art navigation vol.42
突然ですが、あなたの家に人形はありますか?
若い頃、憧れていた女性の小説家がいました。
当時彼女は40代後半だったと思います。
小説は勿論、インタビューやエッセイ等から分かる考え方が
とても好きでしたが、時々露出される本人にも憧れました。
モノトーンでセンス抜群の服をシンプルに着ていて、
名もない(ように見える)白いTシャツや
はき古したジーパンがお気に入りでした。
とにかくカッコいい女性だったのです。
ある日、自宅内でのインタビューが雑誌に掲載されました。
彼女にぴったりのモノトーンのシンプルモダンな家具類と
品の良いインテリア。
少しの花や幾つかのアンティークランプが
彼女の個性を醸し出していました。
アート作品は、アメリカの写真家のモノクロ写真でした。
まったくどこを見てもカッコいい彼女らしさのオンパレードです。
ところが、本人のショット写真の向こうにチラッと写っていた
寝室のドアの隙間にベッドが見え、
そこにはウサギと犬かクマのぬいぐるみがあったのです。
およそ、彼女に似合わないモノでした。
こんなにかっこいい大人の女がぬいぐるみを持っている、
ということに驚きました。
でも今は何となく理解出来ます。
大人であるからこそ「かわいい」が欲しくなることを。
生活の中に、小さな無垢の表情が欲しいのです。
ペットがいるお家の方はお分りになるかと思います。
人形やぬいぐるみでも、そしてもちろんアート作品でも、
無垢の可愛さを持つモノは大人の女の必需品かもしれません。
そう思いませんか?


今回のお話の作品一例
(作家名)関野愛子
突然ですが、あなたの家に人形はありますか?
若い頃、憧れていた女性の小説家がいました。
当時彼女は40代後半だったと思います。
小説は勿論、インタビューやエッセイ等から分かる考え方が
とても好きでしたが、時々露出される本人にも憧れました。
モノトーンでセンス抜群の服をシンプルに着ていて、
名もない(ように見える)白いTシャツや
はき古したジーパンがお気に入りでした。
とにかくカッコいい女性だったのです。
ある日、自宅内でのインタビューが雑誌に掲載されました。
彼女にぴったりのモノトーンのシンプルモダンな家具類と
品の良いインテリア。
少しの花や幾つかのアンティークランプが
彼女の個性を醸し出していました。
アート作品は、アメリカの写真家のモノクロ写真でした。
まったくどこを見てもカッコいい彼女らしさのオンパレードです。
ところが、本人のショット写真の向こうにチラッと写っていた
寝室のドアの隙間にベッドが見え、
そこにはウサギと犬かクマのぬいぐるみがあったのです。
およそ、彼女に似合わないモノでした。
こんなにかっこいい大人の女がぬいぐるみを持っている、
ということに驚きました。
でも今は何となく理解出来ます。
大人であるからこそ「かわいい」が欲しくなることを。
生活の中に、小さな無垢の表情が欲しいのです。
ペットがいるお家の方はお分りになるかと思います。
人形やぬいぐるみでも、そしてもちろんアート作品でも、
無垢の可愛さを持つモノは大人の女の必需品かもしれません。
そう思いませんか?


今回のお話の作品一例
(作家名)関野愛子