「女」の表し
2010年10月07日 (木) | 編集
art navigation vol.32


女性の作家が表現する「女性性」には興味深い作品があります。


男性作家の表現する「女性像」とは全く別の世界観です。


始めに「美」ありき、ではありません。
結果として「美」の領域であったとしても。



肉体的に体験者として「女」を辿ってきた時間があり、
それは絶対的なものだと思います。


何十年も血を流し続け、
命を育む機能を持つ肉体であることへの喜びと恐怖…

きれいごとでは片付けられない事は女性なら誰しも分かっています。



女性の一人としても、女性作家の「女性性」には興味が尽きません。


「女性性」といっても、抽出する要素は様々です。


美しさ、可憐さ、強かさ、毒性、女優性、感情の激しさ、
残酷性、我慢強さ、神秘性、浮遊感、嫉妬、情深さ、母性…



そういった作品には女性独特の
共有出来るエッセンスを見出だせる可能性があります。

これはある意味、女性にしか愉しめない密やかな悦びです。


もちろん現代では
男性にも理解出来る範囲もかなり広いと思いますが…。


とにもかくにも
「女が女を表現する」質の高い作品にはとても魅了されます。


自分自身の中身を覗くようです。
快感と微かな不快感が交ざり逢い、惹き付けられます。



現代アートならではの「女性性」にもご注目くださいませ。




今回のお話の作品一例
(作家名)河野ふみ

ト #12441; レス c

ト #12441; レス d

ト #12441; レス e

200908081218001.jpg
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