玉の美
2011年04月18日 (月) | 編集
art navigation vol.87



手技の効いた素朴な木肌色の土台に、
存在感の強い鮮やかな緑の実が乗っています。


すっくと起立している姿は凛とした人のように見えなくもないですね。

ただ、緑の実の存在に引き付けられ過ぎて、束の間は全体像を見る余裕がない(笑)


この玉(実)は何だろうと、思わず考えてしまいます。




果実の中には、
外側からは想像もつかない果肉や種が詰まっているのもあるし。
時間と共に赤く熟していくのか、、。

それとも、巨大な種なのか、あるいは新種の動物の卵か、、。




余談ですが、フンコロガシは、
自分の卵を孵す際、幼虫がすぐ栄養にできる柔らかい糞で包み、
その周りを固い糞でまた包み、土で仕上げて地中に埋めます。
その玉は、梨玉といって、先が少し尖った形をしています。
ものすごく、美しい形をしているのです。
どうしてあんな完璧な形を作れるのか、不思議。




先が尖っている球体の形は、なぜか命が宿っているように感じます。




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今回のお話の作品
(作家名)松田重仁
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