offering <お供え物>という展覧会
2011年04月09日 (土) | 編集
とにかく観て頂きたい作品です。

掲載している写真では何も見えないし分からない。
(写真が下手なせいもありますが…すみません。)





雑誌から切り抜かれた
細かく小さな断片素材を何年も貯め続け、
作品制作の瞬間に
「邂逅」のごとく組み合わせる。


その瞬間は作家自身の意識以外に
何か見えないチカラが働いているかのような聖なる時だ。

そう感じさせる何かが在る作品。



舞台美術を学んだという作家の特徴なのか、
断片達は、絶対配置で留まっている。



精神分析的なオーラを放ちながら、
ジョセフ・コーネルのような
内に向かう神秘性とユニークさも持ち合わせている。





作家のメッセージと共に、個展をご案内致します。



展覧会タイトルの「offering 」とはお供え物の意味。



『死魂(ヒーマフィ)を天国まで送り届けるために、
私は周りにあるすべての命を集めて
 骨の様に供える事にしました。
そうするとすべての不思議は溶け出し
この世界にある恐怖も去ってゆきました。』




上野王香展 「offering 」

4月16日(土)まで

大阪市西区京町堀1-8-31 安田ビル 1F

06-6185-3412

Port Gallery T



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DMイメージ


以下展示風景

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kokinさんの決意
2011年04月08日 (金) | 編集
「art navigation」でも
何度か和とデザイン性を融合させた作品としてご紹介しました、
東京で活動されているkokinさんから、
力強い作品の報告と、
これまた力強いメッセージが届いております。






-kokinさんより-

……私も地震で犠牲となった人たちの事を考えると
言葉にできないやるせない悲しく思いものが心に横たわっていて
不安と心配がすぐに膨らみますが、
それが機会で直後からある絵を描きはじめました。


私の表現活動の中に
フォントデザインや文字デザインもあることから、
100号キャンバスに日本語で使われる全文字
(JIS規格に含まれるひらかな・カタカナ・漢字・数字・
アルファベットの約7,000文字)
を書いてJapanの"J"を表しているものです。


意味はこの中に犠牲者すべての人の名前があることです。
(制作途中の写真をお送りします)

これは一つの表現ですがこの後も描いて行き、
今年どこかで義援展をする計画です。
場所等まだ決まっていませんが、
自分が起こしていく仕事としてやることだけ決めています。




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銅版画で紡ぎだす妙味
2011年04月06日 (水) | 編集
art navigation vol.85



キュートで奇妙。

そしてちょっといじらしい。

聞いたことのない言葉を話す不思議の国の住人達…


そんな独特の雰囲気を持つ作品をご紹介いたします。



思わずコレクションにしたくなる魅力的な作品。

きっと、好きになる人も多いことでしょう。

サイズも可愛い小品から順に
飾りやすい大きさが揃っています。




銅版画ですが、
写真やレースや布目などを利用して
独特の世界観を表現。


繊細な線と柄の面との、
たぶん無意識の絶妙なバランス。


輪郭には細心の心遣いが窺えます。


奇を衒わない構図なので、
登場キャラクター達に素直に集中出来る。




チャーミングで奇妙な動物達、
けものの被り物や仮面を着けた少年少女達は、
こちらをはたと見据えている。


まるで、
こちら側の世界から見ている私達に気付いた瞬間のように…。





まだ、個展を始めたばかりの作家ですが、
これからどんな世界を紡ぎだしてくれるのか、
とっても楽しみです。


今、ちょうど個展開催中ですのでご案内いたします。


森本由貴子展

4月16日(土)迄

大阪市西区京町堀1-13-2 藤原ビル5階

TEL06-6447-7886

2kw gallery




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モノクロ写真の不思議
2011年04月04日 (月) | 編集
art navigation vol.84



スナップと言われるジャンルの写真を見るのは楽しい。


魅力は、何といっても時間が流れていることだ。


その時間の、永遠の瞬間を切り取った四角形の魅力は、
結構たまらない。




ご紹介する写真作品は、モノクロだ。



モノクロは素敵な『不思議』を持っている。


何故かロマンティックだ。

何故か少しだけ悲しい。

何故かそこを知ってる気がする。



うまく言葉に出来ない『不思議』ばかりだ。


肉眼の現実では当り前に色が有るのに、
モノクロ写真の方に現実感を体験した事が何度もあった。




一目見入ると、一瞬で「そこ」へ連れてってくれる。

視線を移動させると、また一瞬で連れ戻してくれる。


まるでモノクロ時間旅行だ。



誰にも知られたくないナイーブな領域にアプローチしてくる。



これからも、ずっと、たくさん見ていきたいな…。



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今回のお話の作品
(作家名)嘉本哲也
春雨の淡い青
2011年04月01日 (金) | 編集
art navigation vol.83



春の優しい雨みたいな作品。


穏やかに落ちてきて地平に染み込み、
木の根に恵みを与えて新しい芽吹きを促す。



不思議なことに、
眺めていると、
さらさらと細い雨が本当に降っているようで
微かに雨音まで聞こえる…。



ちょうど小窓のようなサイズなので、
飾ると、いつも春雨が見える窓が出来たようになるはず。




淡い青は、気持ちを落ち着かせ安定させる効用がある。


精神的ストレスが多い今、
淡い青と強制しないモチーフの作品が静かに癒してくれる。




途方にくれた気持ちが続く中、
一つの握手や
一羽の鳥声や
一曲の歌や
一度の笑顔や
一点の作品が
ひと時でも光に感じることがある、と思う。




once in a blue moon(S8)

今回のお話の作品
(作家名)林嘉一
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