アナタとワタシの関係
2010年11月22日 (月) | 編集
art navigation vol.59



動物達が輪のように配置されています。


色は人工的なもので、手の動きの痕跡は無く、
動物達はシルエットだけにしてある。

ステンシルという型をわざわざ制作して描いているのです。


存在感はあるけれど、感情移入はしにくくなっています。

その分、第三者としての視点が生まれ、
画面の中の登場動物が持つ、環境との関係や
それをこちらから見ている「ワタシ」と
画面の中の世界との関係を意識せざるを得ません。



コンテンポラリーなダンスや演劇等で立ち位置が重要なように、
丁寧に配置されていて、舞台演出の効果が見受けられ、
「関係性」は際立ちます。



繋がる関係を考えていると、
「ワタシとアナタ」「ワタシと世界」という風に
ミクロとマクロを行ったり来たり…。




デザイン的に優れているだけではなく、
シンプルだからこそ雄弁さを持つ作品です。


bigmountain_2008_tb2010.jpg


今回のお話の作品
(作家名)配島伸彦(配には草冠が付きます)


展覧会の案内も一緒にご紹介します。

img474_convert_20101122135134.jpg



"現代HEIGHTS GALLERY Den

配島伸彦(配には草冠が付きます)

「silence
: two sculptures」

2010.11.25-12.7
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