こころ癒すニッポン
2010年11月30日 (火) | 編集
art navigation vol.64



深呼吸して体の内を風が優しく吹き抜けていく心地好さです。



淡い藤色が混ざる極薄の藍色が
ゆったりと銀に光る花粒を流していく…。



日本の美しさは、こころ休まりますね。




描き込み過ぎない引き際の妙が、作家の力量を物語っている。


色だと意識する色は使わず、柔らかい光で描いたかのよう。


意図的に構成すると台無しになりがちな花の流れも
美しさを損なわず成功しています。


西洋美術を識った上で日本の美を表現していて、
現代的な表情も持っているのが共感出来るところ。


伝統的な主題を扱いながら、
今を生きる作家自身がデザイン性となって
顔を出しているような気もします。




朝露の時間に少しだけ会える綺麗なパノラマ。


懐かしい川のせせらぎが聞こえてきそうですね。




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今回のお話の作品
(作家名)kokin
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チューリップ?ゼリー?
2010年11月29日 (月) | 編集
art navigation vol.63



花びらを集めて水面に浮かべ、
それを水の中から見た風景ってこんなふうじゃないかなぁ。



ピンクと黄色のチューリップの花束を
顔にくっつけて見てもこんなふうかもしんないねぇ。



可愛い色のゼリーが窓際のテーブルの白い皿の上で
微かに揺れているようにも見えないことはないかなぁ。



とまぁ、作家の意志はさておき好き勝手に想像してみる(笑)




何に見えるか…というのは、抽象画のお愉しみでもあります。


色や形や印象で自由に連想して楽しみましょう。



そして「何に見えるか」とは別に
「何を思い出すか」「何を想うか」
といった具体化しない事を感じるのも大切なこと。



例えば、最初にこの作品を見た時。

遠い昔に確かに持っていたのに、
今はもう手に入らない何かを想い
切ない気持ちになりました。


別の日に見た時には、
小さな陽の光が揺れているようなイメージを持ち、
温かいなぁ、と感じました。



……そういったことです。




あなたはいかがでしょうか。

何かしら想いましたか?




pink elephants(F10)

今回のお話の作品
(作家名)林嘉一
芽のチカラ
2010年11月28日 (日) | 編集
art navigation vol.62



今、サラのビューイングルームにある作品。



愛らしく、飄々としていて、生命力も感じられます。


葉と茎の部分は真鍮で意外に力強く造られている。

逆に土台は木で彫刻されていて、とても軽い。



身体を捻りながらも上に伸びる芽は、
眺めているだけでも気持ちいいものです。


少し動かせば、ゆらゆら揺らぎますが、やがて凛とした姿勢に戻る。


……うーん、自分もそうありたい。



生物学的にも、植物の生命力と戦略は素晴らしい。

一番長生きだし。

恐竜絶滅の仮説の一つに、
花植物の繁栄に恐竜が負けたというのがあるくらい、力強い(笑)




愛らしさから女性が好みそうですが、
オフィスなんかに似合うかも。


仕事場では「しなやかな柔軟性」も大切だし、
「発想の芽」や「希望の芽」「上に向かう成長力」
等々のプラスイメージを持てるところも相応しいですしね。




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今回のお話の作品
(作家名)松田重仁
緊急告知「Sweet Drawing Award」
2010年11月27日 (土) | 編集
緊急告知!


渡辺おさむプレゼンツ「Sweet Drawing Award」



このコンテストは
渡辺おさむが制作したお菓子の石膏像シリーズをデッサンし、一番素敵なデッサンを決める一風変わった石膏デッサンコンクールです。

天明屋尚さんをはじめとする審査員の審査を経て選ばれた作家には、
ターナーギャラリーでの個展開催のチャンスや賞品が進呈されます。

後に続く若手アーティストがデッサンで夢をひらくという、新しい試みです。



ターナーギャラリー 
〒171-0052 
東京都豊島区南長崎6-1-3
TEL:03-3953-5155


主催:渡辺おさむアトリエ
共催:ターナーギャラリー
協賛:ターナー色彩株式会社、住友3M株式会社
協力:長野県信濃美術館、株式会社ギャラリータグボート


審査員
天明屋 尚(美術作家)
足立 圭(長野県信濃美術館学芸員)
細川英一(美術の窓/アートコレクター編集部)
亀井 篤(ターナーギャラリーディレクター)
渡辺おさむ(美術作家)


グランプリ1名/ターナーギャラリーにて個展、賞品
ターナー賞1名/賞品
住友3M賞1名/賞品


申込方法
2010.12/4-10※日曜休 デッサン期間中ターナーギャラリーにて
渡辺おさむのお菓子の石膏像をデッサン。
デッサン作品と、個展企画案によりグランプリを決定。


出品規定
応募資格特になし。画材用紙は自由 、出品点数自由、出品無料



詳細は下記よりどうぞ!
Sweet Drawing Award
明治女の粋
2010年11月26日 (金) | 編集
明治時代のかんざし。


当時の強く優しい女性達が目に浮かびます。


お洒落の小道具も、美しいだけじゃない凛々しさがありますね。



桔梗に竹の葉。
竹っていうのが憎い。


「綺麗なだけじゃ駄目なのよ」って声が聞こえてきそうです。


撫子の方にも、愛らしい花にキレのある葉がデザインされてます。


明治女の粋ですね!





桔梗に竹

銀の花丸銀製平打かんざし

長さ21.3cm







撫子

四分一銀鍍金平打かんざし(銅と銀の合金4分の1が銀・金メッキ)

長さ20.3cm



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