助平な眼?!
2011年09月15日 (木) | 編集
繊細だけど力強くいて、ほのかに色気もある。
まるで大人の男前のような(笑)

(間違ってもイケメンなんかじゃない!)


そんな古き良きモノに時々出会う。
思わず「カッコいい!」と大声出してしまいます、はい。


そういえば古美術品は、人に例えることが多い。


でっぷりとしておおらかな白磁の壺を、
若くない豊満な女性に例えたり、
凛としたシャープな青磁は、寄らば斬るぞ感漂う美人に例えたり。

可愛いモノは、無垢な子ども。

静かな技が冴えるぐい呑みは、寡黙な男性。

一点一点、例えられるほどだ。
目利きの方と話すとすぐに気付く。


ようするに、人好き…というか、大阪風にいえば助平ですね。
その方が、『モノ』は分かるってことでしょう(笑)





栗丸盆
直径 41cm
江戸時代
猫の眠り
2011年08月17日 (水) | 編集

暑い日が続いておりますが、皆様お元気ででしょうか?


あまりに暑く、アイスノンもすぐにふにゃけ、
くっすりと眠れない夜が多い、今日この頃。


ならばイメージトレーニングだ!と、
気持ちよさそうに眠る猫を眺める…。

ちと、憎らしいほど気持ちよさそうだ。
ちぇっ!(笑)





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眠りニャンコ
萬古焼 合子
長径8㎝
明治時代
人差し指半分のみみずく
2011年08月03日 (水) | 編集
古美術のギャラリーなどに寄ると、
いい歳したおっちゃん達が円陣を組んで
一つの古きモノをあーだこーだと言い合ったりしている。

時には、「かわいい、かわいい」という声が聞こえてくることも。

白髪まじりのおっちゃん達が「かわいい」という台詞を
連発する図も、ビミョーなものだが、微笑ましくもある(笑)


一体、おっちゃん達の目尻を震わす正体はどんなモノだ?
と覗き込むと、小さなモノがそこに在ったりする。


仔犬、子猫、兎、小鳥、みみずく(ふくろう)、童…

古美術品では定番の『かわいい』だ。


小さな存在を愛しく思う感覚に、性別や年齢は関係ないようだ。


そういえば最新の恐竜研究でも、
子供は親に育てて貰う為に可愛い身体デザインになっていた、
という仮説も発表されたそうだ。


何故、小さきモノに愛情を抱くのか?
種の繁栄本能にも関係しているのかもしれない。



……実にオモシロイ!(笑)



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古銅みみずく芯押え
高さ3cm
江戸時代
芯押え⇒灯火器の油皿に乗っている灯芯を固定するためもの
庭という名前の水晶
2011年07月23日 (土) | 編集
ガーデンクォーツの印鑑です。



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ガーデンクォーツの名前は水晶の内部に他の鉱物が入り込み、
それがまるで景色や、 庭園のように見えることに由来。

日本では「苔入り水晶」や「草入り水晶」とも。



一つとして同じ石はなく、
中に内包する鉱物によって様々な表情を見せる。



大きい手を持つ男性の親指先に乗るサイズです。



天然石が持つ地球悠久の時を、
小さい身体ながら発している。



愛らしくも壮大な背景を持つモノだ。



財運があるとの言い伝えがあるので、
印にしたのかもしれない。




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ガーデンクォーツ印
高さ 2.6cm
幅 2.2cm
明治頃
印面は「稲城處玉」
机上の兎
2011年07月13日 (水) | 編集
なんとも言えない愛くるしさの、兎。



くるんと丸まっているが、骨も肉もある生命力を
表現している。


大袈裟にならず、
ひそかに息づく小さな命の鼓動が聞こえてくるようだ。


というか、本当に宿っているんじゃないか…?


木彫だが、思わず撫でたくなる技に、唸ってしまう。


机の上に置いておきたい逸品。








千村士乃武 (1910~1957)

木彫 高さ20cm
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